歯科助手はすぐ辞める人が多いって噂、ホント?
女性が多い職場だから人間関係は大変?
過去に3つの歯科医院で働いたことがあるのですが、歯科助手を半年未満で退職する人は多いです。
新人さんが働き始めて1ヶ月以内に退職することも。(私も2週間で転職した経験ありw)
歯科助手は長く勤めるか、すぐに辞めるかの2パターンが多いです。
ではなぜ、歯科助手の仕事をすぐ辞める人が多いのでしょうか?
退職する人が多い理由は歯科助手ならではの職場環境に原因があるようです。
この記事では3つの歯科医院に歯科助手として勤務した経験から見えた【歯科助手を辞める人が多い5つの理由】と【実際に私が歯科助手を辞めた理由2つ】を紹介します。
歯科助手の仕事、続かない人が多い理由5選
実際に歯科助手として働いた経験から感じた【歯科助手の仕事をすぐ辞める人が多い理由】を5つ紹介します。
覚えることが多く、挫折する
歯科助手は覚えることが細かくて多い仕事です。
- 歯科に関する専門用語
- 治療の流れ(ドクターによって細かく異なる場合も)
- 使用する薬や器具の名称
- 片付けや掃除の手順、方法
- 受付兼務の場合は会計方法
どれも細かくて、歯科助手未経験者が1から覚えるのは、かなり大変。
だから【経験者優遇】と求人票に記載する歯科医院も多いです。
経験者のほうが専門用語や治療の流れを理解しているので、医院側としても教える手間が少なく、即戦力として雇いやすいんですよね。
覚えることが多く、挫折して辞めてしまう人は未経験の方が多い印象です。
とはいえ、1度覚えてしまえば、難しいことはない単調な作業としてこなすことができます。
良い人間関係が築けない
歯科医院は少人数で運営されている場合が多く、良い人間関係を築くことがとても重要です。
少人数だと、人間関係が悪くなっても逃げ場がなく、仕事がしづらい毎日が続きます。とてもストレスが溜まり、精神的にしんどい毎日に。(実際に私がそうでした。)
新人の頃、仕事を覚えることと同じくらい大事なのが【職場に馴染む努力】と【良い人間関係を築く努力】です。(経験上)
面接のときに、医師の雰囲気や働く先輩スタッフたちの雰囲気もチェックしておきましょう。
拘束時間が長い、残業が多い
歯科医院の多くが個人クリニックなゆえ、院長の価値観によって拘束時間や残業時間の管理があやふやになりがち。
正直、残業代がつかない歯科医院も多いです。
私が勤めていた歯科医院でも、残業時間をきちんと計算していた歯科医院はありませんでした。
その日最後の患者さんの治療が長引いて、おのずと仕事が終わる時間も遅くなるのは当たり前。
こんなことがたびたびあると、ちょっと納得がいかないですよね。
また、歯科医院は特例として週44時間の就業が認められています。ゆえに、一週間の労働時間が長くなりがちに。
法定労働時間の特例
商業、映画・演劇業(映画の製作の事業を除く)、保健衛生業及び接客娯楽業のうち、常時10人未満の労働者(パートタイム労働者・アルバイト等も含む)を使用する事業場については特例措置対象事業場として、週44時間の特例が設けられている(労基法第40条)。10人未満とは、企業全体の規模ではなく、工場、支店、営業所等、個々の事業場の規模である。なお、1日の法定労働時間は8時間で変わらない。
引用元:https://www.jtuc-rengo.or.jp/soudan/qa/data/QA_12.html
さらに、拘束時間が長く、残業が多いわりに給料が安いのも歯科助手あるある。
副業や単発バイトをしている歯科助手も実は多いとか…爆
休みが取りにくい、有給制度がない
歯科医院は毎週決まった曜日が休診日になる場合が多いです。
個人が経営しているクリニックで少人数の職場がゆえ、有給制度が整備されていなかったり、休みがとりづらい場合も。
休診日があるとはいえ、祝日がある週は、本来休診であるはずの曜日と振替になる場合も。
完全週休2日ではありますが、祝日があっても休みが増えない歯科医院も多いです。
これは本当に納得いかなかった!
また、個人クリニックの場合には有給制度がしっかり管理されていない歯科医医も多くあります。
ゆえに自分の都合で休みを取ることが難しい状況に。
休診日も【平日+日曜日】の場合が多いので連休もなかなかありません。
だから、旅行や帰省は大型連休を狙っていくことが多かった…
歯科助手の範囲を超えた違法行為に加担している
歯科助手は特に資格がなくても働くことができる仕事です。しかし、医療現場で働いているがゆえに、歯科助手の範囲を超えた行為に加担してしまう場合も。
たとえば、下記の行為は歯科助手が行うと違法行為となります。
- 仮歯をつくる
- 歯石除去
- レントゲンを撮る
- 歯に詰め物をする
- ブラッシング指導
歯科助手が口の中に手を入れる行為はすべて違法行為となります。
■歯科助手の職務範囲と違法行為
歯科助手は、医療行為は一切できません。職務範囲は、受付・診察台への誘導・診療の介助・器具の準備および片付け・清掃などで、患者の口の中に手を触れる行為は、すべて違法行為とみなされます。またレントゲン撮影や、ブラッシング指導などの保健指導もできません。
違法行為に加担している罪悪感や仕事内容が難しいストレスで歯科助手を辞めてしまう人も多くいます。
資格もない自分が、違法行為を当たり前に任される環境は、苦痛ですよね…
面接のときに仕事内容について聞いてみるのもおすすめです。
私が歯科助手を辞めた理由は【人間関係】と【拘束時間の長さ】
私が歯科助手を辞めた理由はこの2つ
- 少人数の環境で、逃げ場がない
- 勤務の拘束時間が長い
勤めていた歯科医院の多くが少人数の環境。
歯科医師1〜2名、スタッフ3〜4名程度常勤している歯科医院でした。
仲良くしてくれる先輩や後輩もいましたが、院長と合わない…ということもしばしば。
少人数の環境だと、イヤな人が居たり、イヤな出来事があると逃げ場がありません。
逃げ場がないとストレスが溜まりやすく「この先もこの環境が続くのか…」と考えてお先真っ暗。結果、退職。
また、一日の拘束時間が長いのも退職の理由でした。
休憩時間が2時間近くあるので、その分拘束時間が長くなりがち。1日のうち仕事以外の時間が少なく、拘束時間が長いことはとても苦痛でした。
休みの日が待ち遠しくてしょうがなかったです。
歯科助手の仕事を2週間で辞めた体験談はこちらの記事に書きました↓
歯科助手として長く働きつづけるコツ
- 面接で業務内容や勤務体系しっかり確認しておく
- 新人の頃は謙虚に!出しゃばらない
- 陰口は言わない
- 職場に感情を持ち込まない
歯科助手の職場は女性が多く、人間関係が仕事のしやすさに直結します。
だからこそ、人間関係を乱すような行動をしないことが重要。
逆を言えば、良い人間関係さえ築ければ、長く働ける可能性が高いです。
歯科助手の仕事をすぐ辞める人が多い5つの理由 |まとめ
- 覚えることが多く、挫折する
- いい人間関係が築けない
- 拘束時間が長い、残業が多い
- 休みが取りにくい、有給制度がない
- 歯科助手の範囲を超えた違法行為に加担している
以上5つが歯科助手の仕事が続かない人が多い理由でした。
歯科医院によって働く環境が全くちがうので、自分に合った歯科医院が見つかると長く働く人が多い印象です。
もし、「歯科助手の仕事をしてみたい!」「気になっている!」という方がいたら、面接時の参考にしてみてくださいね。